2023年ごろに書かれたBlog postをATProtocolに放流するために載せます。

「おいおい、ボゾン粒子とフェルミ粒子の違いもわからないやつが科学を語るな」

 全くそのとおりだと思う。ディラックとショーペンハウアーは研究しないとと思っている。

「複素解析も知らないのに物理...?」

 いや、本当にそうだね。不勉強で申し訳無い。

 ただ、僕は今年度の頭くらいに研究室の同期に 「ホッブズのリヴァイアサンのメタファーを借りると資本経済は生物の生態系のようなものらしい。そこには自然淘汰が在り、様々な鞍点(多様性)が存在している。研究や開発による良品の生産も経済合理性(必要)によって生み出された自然淘汰なわけだけど、この発想を逆転すると、僕ら生物というのはそのプロセスを何億年と繰り返してきたわけだ。つまりそうあらねばならなかったのにはそれなりの理由があるはずで僕らの合理性(必要)を満たすためのヒントがないわけがない」

 という趣旨のことを発言したことがある。驚いたのは、今年の中頃、名古屋にある科学館の地下にあるお金はかけられている印象を受けたが立地の悪さと立て看板の不足でお客さんがかなり少なく、イリンクスを発しているノーベル賞の特設コーナーで、リチウムイオン電池の吉野彰先生のディスプレイの「リチウムイオン電池の市場投入」の題目が「ダーウィンの海」だったことで、それが本人が監修したのかエッセイなんかをもとにしたのか別の制作者の意図なのかはわからないけど、「僕と概ね同じことに気づいている人はいるのだろう」と確信した。

 わかりやすい経済合理性(必要)に駆動されている科学の領域は今後10年から遅いところで20年単位で人間によるアルゴリズムの駆動を機械によるアルゴリズムの駆動に置換する必要に迫られる。その点で人類が食いあぶれることは無いだろうなと思う。皮肉なものだけどね。それは確信している。結果、Linier(線形)な目的変数のスケーリングを目的とした科学研究は全て機械が自動でやってくれるようになるだろう。僕はその置換プロセスの全てが「できる」と断言できる。全てだ。 「貴方の仕事、置換します」そんな商売をやったっていい。(やんないけど)今の僕のチンケな技術力で「できる」と断言できる。 今の僕でできるのだから、まあ、これ以上議論の余地はない。実際、文化として開かれているBioの領域ではすでにそれが始まっている。LLMの活用は少し遅れているけど、まあ当然である。

 となると、あとは経済合理性に急かされない「よくわからない」領域を人間が担当することになるだろう。「complexityが高くて科学的に扱いづらい砂を使って機能性材料を作る」とか。やっぱね、普通に考えて、8つの組成を持ってて何の価値も見出されていない砂に付加価値をつけようって発想はちょっといかれてる笑。そこにはたぶん、経済合理性とか科学的なモチベーション以外のなにかがある。情と熱とか。 聞いてみたら実際そうだったらしいし、実際結果も出しているから結構好きなんだけどね。複雑な組成を持つ材料の相図どうやって作んのよ。理学的にどう攻めるん?人類の材料史は多分simpleなものからスタートしたものと思う。だってその方が扱いやすい(予測も考察もしやすい)からあたり前だよね。それが酸化物や窒化物なんかのcompoundになって、でもやっぱりその単体だったのが最近、機械学習の浸透でやっと結構な数の元素を使った機能性発現が巷に現れ始めた。

 僕はそういう印象を受けている。それを、機械学習も使っていないのに、8つの酸化物の混合物ってやっぱどうかしてるよね。いや、断言するけど科学的に考えたら絶対やらない笑。でも人類はそういうcomplexityへのアゴン(挑戦)に舵を切るんだと思う。ガラスのアモルファスとかそこら辺の土とか砂とか、今までは「complex」だから扱えなくて価値がなかったものに価値を付与する、そんな時代が来る。 光通信のガラスファイバーなんてさ、アモルファスの解明を希求してるでしょたぶん。材料の授業で昔っから「単結晶」「多結晶」「アモルファス」の三すくみは何度も出てきたから折に触れて「アモルファスって何かに利用されたりしないんですか?」と聞いていたのだけど、あまりパットした回答は昔から得られていなかった。そういうものなのだけど、「光ファイバー」という文脈につながるということをインターンにいった同期から聞いて嬉しくなって質問攻めしていた。

 話が脱線したけど、経済合理性が淘汰圧なら、自然界の生物はその淘汰圧を生き延びた良品ということになる。つまりそれをミミクリするゲームはかなりの価値を持つことになる。僕は結構前からずっとそのことが頭の中にこびりついている。(実際そういう研究領域もある)ミミクリ、というと、日本最高峰のクイズ大会(皮肉)を制したプライドの高い人から莫迦にされそうだけど、しょうがない僕は単に知的好奇心に駆動されている。 でも、生物をミミクリしようとして生じるアレアにイリンクスを覚えることだってできるし、何より、生物淘汰のフロンティアを知覚できる。

 つまり、生物淘汰が未だに到達していない真の全体最適解を探ることができる。

 alltbl

 artificial life larger than biological life

 神とのチェスに勝利できる。

だから、評価のための提出物の書式の綺麗さなんてしんっそこどうでもいい。本当に。金は払うから君らが勝手に書いてくれ。